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2009-11月

森・川・海・生き物

2009-11-29 (日)

27日、道立林業試験場の職員による勉強会に参加。秋の落ち葉が、冬期間に水生昆虫によりかなりの確率で分解されていることは驚きであった。厚目の葉であるブナやミズナラなどは時間がかかるが、窒素分を残したまま落葉するケヤマハンノキなどは120日ほどでほとんど分解されるとのこと。よく考えてみれば、冬越しの幼虫などにとっては、葉は大切な食料なんです。そして、海から帰ってくる鮭たちの死骸もまた、貴重な蛋白源なのです。人間のみならず、鳥獣、昆虫、そして、森林にとっても。雨水と共に流出するミネラルや栄養分を、鮭は川に帰ることによって補充しているのです。自然の仕組みは壮大なスケールで成り立っていることを実感しました。

冬支度

2009-11-26 (木)

柔らかな日差しの中、プランターなどの片付けを行いました。チューリップやユリは月初めに植えたのですが、氷点下の朝を何日か経てクレソンや大葉などは枯れてしまいました。しかし、なお元気なのは、イタリアンパセリです。種から育てたラベンダーやリシリヒナゲシは来春どうなるのやら、アシタバなどの野菜もしっかりと越冬してくれるよう、ただ祈るばかりです。今春水分過剰で悪臭を発生させた2軒分の冬期間の生ゴミも、コンポスターの準備は完了。さあ、冬よ来いです。
           イタリアンパセリ
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エコビレッジ

2009-11-19 (木)

16日に続き、ミンタルでエコビレッジグループ主催の勉強会があった。石狩の有機農業の若き期待の星、はるきちオーガニックファームの小林さんの有機農業への道程が話され、新規就農への現状も話題となった。20人以上が集まり、江別、島牧からの若者などもいたが、就農の難しさが浮き彫りになった。周囲の農家の手前、薬剤を入れない散布機で水だけを撒く擬似農薬散布をしている就農者もいるなど、その閉鎖性を知ることができた。市民農園でも草ぼうぼうでは来年貸しません、と言われるよりも、専業農家では、その目がより厳しいものなのでしょう。

ミンタル

2009-11-17 (火)

生ゴミ処理法の説明を縁に、16日、北14条にある海外民芸品が陳列されている居酒屋?ミンテルでの北大生の「有機農産物を考える」勉強会に参加。有機農業についての概要説明と野菜ソムリエの方の解説に続き、慣行野菜と有機野菜の違いを知るための生の試食、ボルシチ風スープを作って食べ比べと、わいわいがやがやの楽しい集まりでした。小生持参のEMアロニア酒、EM梅酒、鮭の干物も好評でした。野菜ソムリエの方の「有機野菜は高いと思われているが、他の嗜好品と比べると安いもの」には同感。抗酸化物質を多く含む有機野菜で、正常細胞を作って健康生活が出来るのですから。最終的には30人近くとなり、参加した人たちが少しでも有機農業を支えてくれるサポーターになってくれることを願うばかりです。
 蛇足ですが、ミンタルには青年海外協力隊の縁もあり、オーナー?の女性は20年以上前にモロッコ旅行、キリマンジャロ登山の経験がありで、最後はそちらの話で盛り上がりました。
          料理前の野菜たち
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意見交換会

2009-11-15 (日)

北大サステイナビリテイウィーク2009意見交換会「地球に優しい社会への大学ー市民との協働」ということで参加した。学生さんは1人だけで、学校関係者20人ほど市民10人ほどが集まっていたが、まち作りまでの話題より、とりあえず、自然、農業などを体験してほしいという要望と、地域問題の解決のための人的交流を活発に行っているとの報告などであった。こちらからは、学生さんに田園都市の設計、とりわけ小規模な生ゴミ処理システムの構築を提案した。大規模焼却施設やバイオガスプラントなどは、これから大きく進化すると考えられるエコ技術で、不要にせざるを得ないものであるから、これからのあらゆるシステムはコンパクトであることが必然と考える。また、農業への生ゴミの有効活用を考えると、最近増えだしている消滅型の堆肥化は賛同できない。嫌気的な発酵による優良堆肥へのシステムこそが重要視されるべきである。

エデンプロジェクト

2009-11-11 (水)

(有)ビオプラス西條デザインの勉強会に参加。
 イギリス南西部の陶土掘削による地肌むき出しの荒地を、エデンプロジェクトで複合型環境施設として蘇らせたお話。巨大ドームの植物園は植物展示一辺倒ではなく、その地域の生活様式・文化までも紹介していることが大きな特徴。日本の展示館も多いに見習うべきと感じた。
 田園都市。環境を重視した集合住宅を中心に、様々な施設を隣接させることで、環境負荷を最小限にする生活空間を作り出す試み。欧州では、弱者に対する施策がしっかりしており、ホームレスはいないという。少し前の日本もそうであったのだが、現時点では、少しでも改善されるように、一縷の望みを民主党政権に託すしかない。

奥友会

2009-11-11 (水)

㈱奥村組のOB会である奥友会の集まりが先週の8日に札幌でありました。勤続20年(青年海外協力隊で2年間の休職含む)の40歳の早期退職者である小生にも、毎年お誘いがあり参加させていただいている。ほとんどは定年まできちんと在籍された先輩たちであるが、まだまだ、意気軒昂な方も多く、今回もこちらの得意分野の家庭菜園や自然保護についての話題でご意見をいただいた。魚釣りにはまっている元支店長とは、事業凍結で話題となっているサンルダムに始まり、大規模林道などの自然破壊まで議論させていただいた。現役の頃であれば話題にも上らないようなことも、議論の対象になることが喜ばしい限りである。数年後には同期や年の近い退職者が参加してくることを考えると、年々楽しみが増えていく気がしている。

無肥料栽培

2009-11-02 (月)

31日、(有)ビオプラス西條デザイン主催の2009菜園生活プロジェクトの勉強会に参加。札幌市南区豊滝で自然農法を営む新規就農のファーム伊達家の伊達寛記さんの話を聞いた。60軒弱の家庭への宅配を通して、季節の移ろいも味わってもらう農家として頑張っておられるようで、特に興味深かったのが、農薬は勿論のこと、肥料を一切投入しないで土地の力を発揮させることであった。麦などによる元田んぼの耕盤(肥毒層)の無毒化で、地中からのエネルギー供給が可能になり、無肥料でも年々作物の糖度が増しているとのこと。時に、EMと有機物で性急になりがちな土壌改善とは、また違ったアプローチであった。栄養過多が人体に良くない影響を及ぼす様に、作物への肥料過多が病害の最も大きな要因であることを考えると、納得のいくものであった。また、自家採種にもこだわり、持参されたズッキーニから種を取り出す作業の丁寧さに、種の一つ一つに対する思いが感じられ、感銘を受けた。
  落葉の遅かったもみじ(EMとぎ汁発酵液のせい?)
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EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

〒061-1147
北広島市
里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩