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2011-11月
内部被曝の危険性
2011-11-26 (土)
琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬氏の資料から、放射線について記述したものを簡単にまとめてみた。
放射線による人体への危険は二通りある
その1.生命機能の分子切断によるもの
その2.切断された分子の再結合による異常に変成された遺伝子の増殖によるもの
広島、長崎の被害者は米国の核戦略により「その2」による被害者は切り捨てられていた。
そのため、原爆症認定集団訴訟が起こされ、19回の判決すべてで「内部被曝」その2の被害者が認知された。
しかし、国と御用学者たち、ICRP(国際放射線防護委員会)も、その2の危険を認知していない。(哀しい現実です)
分子切断の結果の大きな違い
その1.高線量外部被曝
その2.低線量内部被曝
1mSvは人間のすべての細胞に100個の分子切断をもたらす被曝量で、100mSv以下では内臓の破壊が表面化しないので、「評価基準を持たない」とされていることを根拠に、様々な低線量データを政治的に切り捨てている。
内部被曝による分子切断は外部被曝によるものより、密集度が高いため、変成される危険度が高い。
(線香花火の玉が体の中にあって火花が次々に出てくる状態と、身体の外にあって皮膚に火花がぶつかる状態と考えればわかりやすい?)
直径0.1μmの放射性微粒子セシウム137は1時間当たり2600本のβ線が出る。
同じ大きさのヨウ素131なら1秒当たりなんと1000本以上出る。
β線は空中だと1mほど飛ぶが、体内だと10mmで、2万5千個の分子切断を行う。
(ちなみにγ線は、体も通過するが分子切断が少ない分エネルギーの消耗が少なく遠くへ飛ぶ)
(放射性ウランやプルトニウムが出すα線は、空中で45mm、体内で40μmしか飛ばない。そして10万個の分子切断を行う)
*これは、 「その2の危険を無視して、福島の被災者たち、日本国民に対して、安全基準を緩めているということ」。
また、「国際的な機関だからといって正しいとは限らないということ」。
「内部被曝はできるだけ避けたほうが良いということ」だと思います。
まだ、福島の空中線量は下がりきっていません。
街中に降り注いだ放射性物質が、あらゆる場所にばらまかれたままで放射線を飛ばしているということです。
風の強い日などは、放射性物質の浮遊が考えられ、それを吸い込むことで内部被曝の危険性があります。
3月15日以降の子供たちの鼻血や下痢なども、おそらく浮遊物質が粘膜に害を及ぼしたのでしょう。
将来的な甲状腺異常が起こらないように、こちらは、ただただ祈るしかありません。
発酵食品などの摂取で速やかな体外への排泄も行って、ストレスのない日常生活を送ることができるようにすることが、唯一の対策なのかもしれません。
p.s.
先日、テレビでダッシュ村の放送をみて、気になったことがありました。
今年2月に生まれた子ヤギのこゆきが、夏に心筋梗塞で死んでしまったとのこと。
浪江町は汚染濃度が高く、こゆきは、その草を食べていた母親の乳を飲んでいた筈です。
放射性物質の影響だとすると、住民にもこの先何が起こるかわかりません。
心配性の妄想でありますように。