コウノトリ育む農法
2023-04-19 (水)
兵庫県豊岡市では、1971年に姿を消したコウノトリでしたが、市民の協力の下、1965年から人工飼育に取り組み、2005年に初めての放鳥に成功、その後、コウノトリが自然産卵するまでになり、2021年夏には野外生息数263羽まで増えてきています。
この成功は、個人の力だけでは難しい面があります。地域の全面的な協力があってこそのコウノトリの復活がなされたのだと思います。
道内では、長沼町において2014年に「舞鶴遊水地にタンチョウを呼び戻す会」が設立され、最近では北広島市の遊水地でのタンチョウ目撃も報告されるようになりました。
全道への繁殖地の拡大は為されていませんが、確実に各地への飛来数は増えているようです。農薬を使用しない田畑が増えれば、自然環境の生物多様性が進み、身近にタンチョウを観ることが出来るかもしれません。市民の意識が向上すれば、自治体の予算の確保も容易になるでしょう。
そして、最も重要なのが、無農薬栽培技術の向上でしょう。農家の方々の大きな努力が必須であることは間違いありません。EMが少しでも役に立つことを信じて、前進あるのみです。