コオロギ食
2023-04-19 (水)
食料自給のための政策?なのか、最近、昆虫食がブームになっているようだ。数百億円の助成金も出ているようで、ネットの声を拾い集めてみました。
*環境面から見ると、
家畜の体重を1キロ増やすために必要な飼料は鶏で2.5キロ、豚で5キロ、牛で10キロだが、コオロギはわずか1.7キロ。8割が食べられるコオロギと比べ、鶏と豚は5.5割、牛は4割にとどまり、コオロギの飼料効率は鶏の2倍、豚の4倍、牛の12倍に及ぶという。
*食品安全委員会は、2018年9月、EFSA(欧州食品安全機関)が公表した「食品としてのコオロギのリスクプロファイル」の文書を紹介しており、そこでは「懸念」として
(1)総計して、好気性細菌数が高い。
(2)加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認される。
(3)昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある。
(4)重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある。
としている。
*上記の懸念に対して、安全性を唱える側は、次のように述べています。
(1)については、好気性細菌は、動植物すべての食品に含まれており、加熱して殺菌して食べています。加熱殺菌しないことにより、ユッケの食中毒死亡事件とか、鳥刺しで食中毒とか、しばしば問題が生じています。好気性細菌が怖いというのは、昆虫食だけの問題ではありません。
(2)も一般食品と同じで、芽胞形成菌が生き残っている加熱食品は多数あります。レトルト食品の条件(120℃以上で4分間以上の加熱)であれば、芽胞形成菌は死にますが、そんな加熱をしていない食品は多数あって、私たちは普通に食べています。コオロギだけが、という話ではないのです。
(3)については、これが昆虫食の最大の問題だ、と多くの科学者が指摘しています。甲殻類アレルギーを引き起こすアレルゲンと同じタンパク質やよく似たタンパク質を昆虫も持っていることが多いためです。 ただ、アレルギーを持つ人がいるから甲殻類は危険だ、とは言いません。そういう体質の人は食べないようにするが、平気な人は食べる、ということが社会的に合意されています。昆虫食も同じで、これは『危険だ』という主張の根拠にはならないと思います。
(4)も、ほかの生物も同様で、生物濃縮は起きます。どんな餌を食べさせて飼育するか等により変わります。 ここで指摘されていることは、すべての食品について共通して言えることです。現在のコオロギだけが、こうしたリスクを抱えているととらえるべきではありません」
現在、食用として提供されているコオロギは管理下で飼育されたものですので、雑食している野生のコオロギとは別物です。 個人的には、鳥刺しや鳥たたき、中が生焼けのハンバーグなどのほうが圧倒的に危ない、と思います。個人的な嗜好として昆虫を食べないと宣言するのは勝手ですが、安全性については科学的に判断してほしいし、間違った情報を流してほしくないですね」
*実際に様々な企業が開発、販売を実施しています。
・NTT東日本が食用コオロギを展開する徳島大学発のスタートアップ「グリラス」とのコラボを発表。
・食用コオロギを生産し、チョコや豆菓子などの食品に加工して販売するエコロギー
・良品計画の「無印良品」が発売「コオロギせんべい」
・パンなどのコオロギ粉末を混ぜこんでミネラル強化と謳うファミリーマート
*嫌だという意見
・安全性が問題な訳では無い。問題は今まで食べる文化のなかったゲテモノを、環境だの何だの崇高な理由をつけて食べさせられる、これが問題。食べたい奴だけが食べればいい、自分は絶対に食べない。日本には大豆と言う優秀な植物性タンパク源があるし、インドに数多くいるベジタリアンも豆(と乳製品)を主なタンパク源としているのに、何故これらを差し置いてコオロギを激推しするのか理解できない。
・そんなお金があるのなら、北海道でドバドバ捨てている手間と愛情のかかった安全な牛乳を、バター.チーズ.スキムミルクなどに加工する工場を作れば良い。
・私の地域は田舎なので周りは田んぼが多い、でも、米を作っていない田んぼも多数ありそこでもっと米を作ってほしい。
わざわざコオロギ食べなくても空いてる田んぼで米を作って、そのまま食べなくても米粉にすれば汎用性もあるし、本当に食料不足ならそれで賄えるでしょう。アレルギーに注意すべき?それ以前の話。