EMボカシネットワーク北海道支部
2019-08-19 (月)
8月16日、江別市セラミックアートセンターで、当番施設研修会が開催されました。
50年にわたり福祉施設の運営をしている社会福祉法人長井学園の数多くの施設から40名ほどの職員が参加してくれました。
私がEMの概要を説明した後に、芽室町にある柏の里めむろオークルの岡職員から「重度障がい者支援におけるボカシづくり」と題しての話があり、とても感動しました。
ボカシ作りには様々な工程があり、重度の障がい者でも何らかの作業に参加できる、と確信を持っていました。
混ぜる作業においては米ぬかが手に付くだけで嫌がっていた潔癖症の子には、時々、悪ふざけのようにわざと米ぬかをかけているうちに、徐々に米ぬかを気にしなくなって、作業に参加するようになった。
目が不自由な子は、発酵室のボカシバケツの管理を任せ、また、ひどく暴れる子が、乱闘もどきに何度もなりながらも、数年かけて作業に加わるようになり、わずかながらも給料をもらえるようになった時には、その保護者の方が、涙を流して喜んだという話もありました。
どんな人間でもお金をもらえることは喜びに繋がります。本人には金銭感覚が無くとも、保護者や周囲に幸福感を与え、共同作業をしていけるということは本人の精神的な安定にも直結しているようです。