映画ダムネーション
2014-11-08 (土)
7日、札幌北口のパタゴニア北で、自主上映会があり参加した。
大小合わせて3万基以上もあるという米国のダムの弊害に気付いた人たちが、根気良く、そして、楽しみながら反対運動を10年、20年と継続し、遂には撤廃にまで持ち込んだドキュメント映画であった。
第2次大戦前から景気対策として実行されてきた大規模ダムの建設が、いかに自然を破壊し、先住民の人たちの暮らしを変えていったのかが実感された。
数十年もの長期間を活動可能にした原動力は、自然を愛する心であり、それを支える人間の繋がりである。先住民、白人の区別なく自然を敬い楽しむ感性が呼応し一体となり、そして、先住民の人たちの心の中に生き続ける先祖に対する敬愛と自然への畏敬の念を共感しあえれば、川を蘇生させることの重要性を理解できるのである。
道内では、サンル川や平取で新規工事が計画、着工されているが、環境保護の観点から反対を唱える人たちの声を、行政側は真摯に受け止めるべきではないのかと考えさせられた。