福島沖の放射能汚染を語る

福島沖の放射能汚染を語る

2012-01-15 (日)

14日15時から17時までの2時間、厚別のサンピアザ劇場での講演会で話を聴いた。
池田元美北大名誉教授が、現在までの調査結果をまとめたものであった。
会場にはご老齢の方が半数以上を占め、地縁、血縁などの福島への特別な感情をお持ちの方々なのかと思われた。
通常の環境の関する講演会とは違った雰囲気があったからである。
話の中で気になったところは、ある時点では海の中にもホットスポットが存在し、太平洋中央部付近でも採取したサンマから1kg当り20ベクレル検出したとのことで、昨年秋に食べたサンマはどうであったのかと、心配になった。
というのも、うちの猫はサンマ好きなのであるが、昨年は食べなかったのである。
好みが変わったのかな?と思っていたが、放射能を感じ取っていたのなら、野生の超能力!
また、海底堆積物の放射性物質の測定結果の中に、測定値が徐々に増加している場所があるとのことで、原因を質問してみたが、今の時点では結論が出せないということであった。
海なので、正確に同じ場所からの試料採種が難しいことによる測定誤差の可能性もあるとのことであった。
また、水素爆発後の放射能拡散予測の情報開示が遅れたことの原因のひとつに、気象学者の「ためらい」や、政府の「パニックへの心配」などの、「保身」とも思える裏話を上げられていた。
気象学者は出てきたデータが本当かどうか疑わしいと考えたというのだ。
後に、放射性物質の現地調査で、かなりの正確さがあったことが証明されたのだが、もし、間違ったデータを公表してしまえば、学者としての信頼、地位を失うということが予測されたのである。
政府も同様に、騒がせ過ぎて、素人集団、危機管理能力の欠如をさらけだすことを恐れたのだ。
新型インフルエンザ問題の時には、空港での完全チェックなど、厳戒態勢でのぞんでいたことを考えると、危険度をどう捕えるかが為政者の役割の筈。
与野党含めて、日本の政治家の質に、大きな疑問符が付く。
講演会終了後、講演者がいたので、原発近海での汚染度調査と海底生物による調査の有無とについて聞いてみた。
あれだけの大きな揺れで、当然コンクリートにはクラックが入っているので、地下水への放射性物質の流入を判断するには必然と思っていたからなのだが、東電は20km圏内での海上立ち入りも禁止していたという。
最近、やっと許可が降りて、その結果については、明日(つまり、今日15日)のNHKで放映されるということであった。
どういう調査がなされ、どこまでを放送するのか、注目している。
また、海底生物調査については、別グループが行っていて、データ取りまとめに時間を要するとのことであった。
本来であれば、事故直後から緊急調査がなされなければならなかったものだが、様々な方面からのデータ蓄積が望まれる。
余談であるが、フロアでご婦人達が「乳酸菌の作成方法」ということで展示を行っていたので、資料をいただいた。
とぎ汁に粗塩を入れて数日置き、その後に糖分を加え乳酸菌を増殖させる、という方法。
新鮮な米には、有用微生物が付着しているので、それをうまく培養していく方法ですが、有機米(無農薬、無化成肥料)であるほうがベター、米の鮮度などの状態により発酵度合が異なることなど、少々、心配な方法でした。
EM活用の米のとぎ汁発酵液は家事全般に使用するよう勧めていますが、このご婦人達は、その発酵したものを、飲食することで、放射性物質を排泄しようとしているのですから。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

〒061-1147
北広島市
里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩