精神医療の薬害
2010-12-20 (月)
「食品と暮らしの安全」2011年1月号によると、政府広報などにより精神科の受診率は上がっているのに、自死は減少していない、とあり、3年前と比べて受診しながら自死した人の割合は5割から7割へと増加している、と言う。軽度の鬱と診断されて処方される様々な薬が、副作用を及ぼし、自死にまで至らしめることも多分にあるとの話には愕然となる。さらに、異常死体の行政解剖などをを行う東京都観察院の2001~2005年の報告書を見ると、覚せい剤などの違法薬物による事例は5.5%で、精神科による処方薬物によるものは87.9%とある。巷では、精神科は薬漬けにして一生治らないようにしているとの話を聞いたことがあるが、まさしく数字が明確にそれを物語っている。また、経口禁煙補助薬「チャンピックス錠」は向精神薬とほぼ同じもので、米国では、中毒死が報告されているのに、日本では隠されているとのこと。治したくて薬を飲んで、中毒症状から抜け出せない患者さんもいるとの話には、医者は何をしているのかと怒りがこみあげてくる。経営者、官僚、検察の独善、政治家、マスコミの低レベル化もひどいが、医学の関係者も同じ穴のむじななのか。様々な分野で社会の中枢を担う社会人の体たらくは、日本の衰退を象徴している。数十年前の実績に与えられたノーベル賞に浮かれているときではない。一体、誰が何が日本を救えるのだろう?