生ごみ堆肥を家庭菜園に

生ごみ堆肥を家庭菜園に

2010-03-27 (土)

26日、北広島市芸術文化ホールで、上記タイトルのシンポジウムが開催された。コンポスター、段ボール、EM密閉容器の利用者3人による事例発表がそれぞれ行われ、コーデイネーターとして恵庭市近畿大学資源再生研究所所長の方のお話があった。EM密閉容器の発表者は、札幌市中沼町で環境活動をされている佐藤幸子さん。何度もテレビで活動内容が紹介されているほどの方で、生ごみ堆肥化に関しては6年前から取り組み始め、16軒から始めた堆肥化の輪が現在は120軒まで広がっているそうで、空き地を花一杯にしたり、隣近所への野菜のおすそ分けも、あげるほうが恐縮するくらいに収穫できるとの発表であった。スライドには、綺麗な花畑や元気なきゅうりなど素晴らしい成果を見せていただいた。
残念だったのは、好気性と謙気性の微生物の働きについて、殆どの方が理解されていないことであった。有機物を畑に返すことは、腐食質を増やす点で非常に良いことであるが、肥料効果を見たときには、嫌気性の微生物でゆっくりと分解させたもののほうが、好気性でズタズタの低分子化をするよりもより栄養効果の高いものが供給されるのである。このことをコーデイネーターの先生も理解されておらず、「有機質の畑への還元」という認識でしかないのである。植物は、土中の有機物が完全分解されて低分子化されていなくても、炭素を含んだ高分子の状態でも吸収可能であり、このことが、有機農業での高品質、多収穫を可能にする要因であることを広く知って欲しいものである。
        40名以上集まった会場
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EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

〒061-1147
北広島市
里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩