エコファーマー北海道、北海道クリーン農業セミナー
2010-03-12 (金)
2月22日のエコファーマー北海道のフォーラムには参加できず、後日資料を頂戴して、昨日11日のクリーン農業セミナーとを比較してみると、昨日の主催者側の劣悪さが際立つ。保全型農業推進コンクール表彰には津別町の有機酪農研究会と峰延農協のハーブ米生産部会という正当なグループが選ばれていたが、基調講演がいけない。「トキの絶滅は乱獲が原因」から始まったが、「農薬は数十億円もかけて安全性の試験を経ているから安全」、「農薬不使用では収量も出荷金額も大きく減少」となり、「除草剤の不使用は手間はかかるしCO2の発生も大きく環境に悪影響を与える」と言う。予定時間の15分あまりを残して終了したので、さあ、質問と構えていると、なんと、司会者は著書のほうに様々なことが書かれているとのことで質問は受け付けず。これでは、化成肥料、農薬はどんどん使っていいんですよというメッセージしか残らないではないか。化学物質過敏症を知っているのか?極微量の化学物質に対して、症状が出る人間が増えてきている事実と、農薬不使用により、小動物が増加する因果関係をどう考えるのか?有機物はその殆どが無機態窒素に分解されてから作物に吸収されると言うが慣行農業より収量が多い農家があることはどう説明するのか?
この講師を絶賛する主催者側の姿勢には大きく落胆し、北海道農業の未来は預けられないと感じた。セミナー終了後、講師に有機農業でも収量が多いH氏のことを言うと、統計は例外を除外することが基本のようなことを言う。「その例外のことにも触れるべき」で話を終えるしかなかった。