NPO法人 北海道EM普及協会

NPO法人 北海道EM普及協会

2009-12-13 (日)

厚別区に事務所を構える発足15年目となるNPO法人である。EM有機農産物などの普及を通して、循環型農業の推進、環境改善を図る目的で活動しているが、12日に農業指導の専門家を招き、家庭菜園の技術勉強会を開催した。国際協力事業団の専門家として中米にも技術指導の経験もあり、現在は「さとらんど」でも活躍されているので、具体的な事例を聞けた。
 アスパラは定植の前に深さ60cmほどまで掘り起こし、たっぷりの堆肥を入れることが必要。長取りの方法として話してくれたのは、6月末で収穫を一旦終了し、そのあと1株あたり5本ほどは成長させるが、それ以上に出てくるものは収穫する。5本は倒れやすくなるので両側にしっかりと棒を立て、紐を張って倒伏を防ぐ。5本は1.6m以上に伸びたら先端を刈り、10月までしっかりと光合成をしてもらい、根に糖分を蓄える働きをしてもらう。10月中旬までには刈り取る。
 その他の参考事例
・有機物の施用は1㎡当たり最大5kgまでとする。
・トマトの茎が男の手の親指以上の太さになったり、葉がくしゃくしゃに荒れているのは、肥料過多で病気になりやすい。
・栄養過多にしてしまった畑には、スイートコーン、長ネギ、葉物などが良い。
・ナスやキュウリの苗は高いが接木のものを選ぶと病気にかからず収穫も多い。
・水はけの良い畑では、畝を高く作ると水不足となり、毎日水遣りが必要になる。
・うどんこ病対策は農薬以外は無理(EM希釈液をこまめにかけてやると発生を抑えられる)
・アブラムシはデンプン粉末が殺虫剤としてあるが、こまめにかけることが必要。
 一番大事なのは近所の草などをすきこんで、腐食質を増やして土を良くする事とのことでした。
 

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

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代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩