映画[A2-B-C]

映画[A2-B-C]

2014-08-03 (日)

日本本在のイアン・トーマス・アッシュ米国人監督の映画[A2-B-C]を観ました。
タイトルは甲状腺の異常のレベルを表すもので、映画は放射能に汚染されている地域で生活している福島の人たちを描いたものです。
その中では、まだ、放射能レベルが高い区域が点在しているにも拘わらず、行政、学校側は平常と同じ生活を実践させようとしており、危険性を問題視している親たちとの確執が顕在化していることを克明に描いていました。
事故後、放射性物質に対する安全基準が根拠不明のまま変更されたり、情報そのものの信頼性が疑問視されることが明らかになった今、本当の安全とは何なのかを国が結論つけないことに、良識ある人たちは怒りをあらわにしていました。
学校側との衝突もままあるようで、土砂入れ替えの除染作業がなされて、数値的には下がったグランドでの授業においても、風の強い日は児童の安全を考慮して、表には出さないとなっていたはずが、そうしていなかったり、給食の食材に、あえて福島県産のものを取り入れたり、甲状腺検査での異常の増加に対する見解が「検査に対する技術的な慣れにより、発見する頻度が増えた」であったり、まさに、原発事故前の生活を継続するべく、放射能の事は気にしないように誘導しているように見えました。
しかしながら、学校のフェンスのすぐ外側の水路は10ミリシーベルトを越え、敷地内に於いても立入禁止の立札があったり、危険な場所だらけにもかかわらずです。
そして、最も悲しいことは、正当な要求をする母親たちが、少数派であること、子供たちが自分の健康に不安を感じている事実でした。
「がん」の意味するものへの大きなストレスが心身に与える影響は小さくはないでしょう。
化学物質過敏症、食物アレルギーなどに対しては、全国的な事故の発生により、学校側も適切な処置を取るように改善されてきていますが、それと同様に、「放射能」に対しても極少数かもしれませんが、過敏な子どもたちがいる可能性を考慮しなければならないと思います。
こどもたちの生命を守るために、行政は考えられるあらゆる危険性を排除する義務があると考えます。                            
千葉の方の情報でも、同じような状況だと教えてくれました。
学校のグランドが基準値を越えていることを校長先生に伝えたところ、「他のお母さんたちには言わないで下さい」と言われた、と。
正当な主張が、いつの間にか異端者として扱われることになる社会は、お隣の国を非民主国家だと非難する資格はないし、恐怖社会に片足を踏み込んでしまっているのかもしれません。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

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里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩