内田健一氏
2010-01-26 (火)
昨年6月に長野から黒松内から移住してきた森の仕事人内田氏の講演会出席。小学生2人の子の生活環境に不安を抱き、北海道に移住してきた氏は、伐採業者などの現場体験もある根っからの自然派と感じられた。森林資源の管理法として、皆伐更新による今までの考え方を改め、良質木を残しながら山肌の保全を図ることを勧めていた。温暖化によると思われる局所的な大雨、大雪や強風などに対して、根を深く張っている大木を残すことは、共倒れを予防する効果があると考えられ、今までの大規模林道造成による自然破壊に対しては、小規模長期間伐採による技術者の確保、自然保護が望まれると話していた。スエーデンやオーストリアなどの林業経営を参考に北海道も森林資源の有効活用を図るべきと言われ、そのためには、やはり、林業技術者の育成環境を整えることから始めなければならないと感じた。