Home > カテゴリー > 講演会

未来型街作り

2010-02-02 (火)

日中はプラスの気温になった暖かかった31日、札幌駅前ビルにて、「COP15について」他の話を聴きに出た。「最終的には中国と米国の2カ国の決断がポイントであるが、合意はこれから先も困難との見方が強い」この中で、日本は2020年に25%、2050年には50%と口先だけの大風呂敷を広げているが、今回は、電力業の見直しと地域ごとの小規模発電の推進が強調されていた。確かに原発の危険性・永続性には疑問符が大きく付くし、化石燃料は先が見えている。その中で、民主党政権は部会を立ち上げ検討中であるとのこと。今の国会中継の見る気にならないくらいの貧弱さを見ていると、日本の先行きは暗澹たるものとしか考えられない。太陽光のみならず、風力、有機廃棄物の有効利用や、小規模でもいいから地熱の利用などで20年くらいで50%くらいまで循環型エネルギーを増やして欲しいものである。あわせて送電ロスの少ない小規模発電所中心の職住近接、エネルギー循環型の未来型街作りを目指し、それによる内需拡大こそ、土地の有効利用、過疎対策、貧困対策、環境改善、そして、何よりも人間性の回復が図れるテーマと考える。

内田健一氏

2010-01-26 (火)

昨年6月に長野から黒松内から移住してきた森の仕事人内田氏の講演会出席。小学生2人の子の生活環境に不安を抱き、北海道に移住してきた氏は、伐採業者などの現場体験もある根っからの自然派と感じられた。森林資源の管理法として、皆伐更新による今までの考え方を改め、良質木を残しながら山肌の保全を図ることを勧めていた。温暖化によると思われる局所的な大雨、大雪や強風などに対して、根を深く張っている大木を残すことは、共倒れを予防する効果があると考えられ、今までの大規模林道造成による自然破壊に対しては、小規模長期間伐採による技術者の確保、自然保護が望まれると話していた。スエーデンやオーストリアなどの林業経営を参考に北海道も森林資源の有効活用を図るべきと言われ、そのためには、やはり、林業技術者の育成環境を整えることから始めなければならないと感じた。

生ごみ堆肥化講習会 江別市

2010-01-24 (日)

23日江別市野幌公民館において開かれた会には50人ほどの市民の参加があり、市の担当課長さんの挨拶に始まり、就労支援センターの蛯名職員がパワーポイントを使っての処理方法の解説が行われた。市民の方からの質問には小生が細かく説明させていただいた。今回は、21人のモニターの方と関心のある方の集まりであったこともあり、細かい質問も多かった。6月には新年度予算として60セットほど用意したいとのことで、少々少ないが初年度ということを考えると良しとしましょう。10年以上江別の環境広場などへの参加が、今回の助成につながったことは嬉しい限りです。
         会場の様子                    小生と蛯名氏
CIMG1312CIMG1326

月尾嘉男氏講演会

2010-01-17 (日)

16日、「クラウドフロンテイア北海道」のタイトルにさほど興味は沸かなかったが、情報社会の急激な発達により、携帯電話の基地局、無線LANの拡大などによる電磁波過敏症に対する氏の考え方を知りたくなり、急遽、北広島の花ホールで行われた会に参加した。大型スパコンへのあらゆるデータの集積により、情報の共有がより高度な社会作りに有用との話であったが、対面販売への懐古の思いなどがあり、素直に未来社会を肯定する気持ちにはなれなかった。現状の格差のまま技術が進んでいけば、より一層格差は広がるはずであり、そうならないためには、教育の底辺の底上げ、即ち、落ちこぼれを生まない教育環境を作り出すことが先決と考える。そして、小生の電磁波過敏症に対する質問に、氏は「車で多数の死者が出るが、もう車なしでは社会が成り立たない」の例で、問題が起きたときに対策を立てて対応していくしかないと言われた。もっともな考えであるが、日本はあまりにも予防原則から外れすぎており、ヨーロッパなみに安全が確信されるまでは、新技術の拡大の抑制が必要な面もあるのではないか。まして、目に見えず、個人の判断で遠ざけることも出来ないのであるから。
   大雪 それでも散歩に出た猫       一晩で50CMもの雪に埋まった車
CIMG1291CIMG1282

インドネシアの湿原火災

2010-01-15 (金)

昨日、北大が調査研究を続けているインドネシアのカリマンタン地域の現状と対策についての話を聞きに出かけた。一昨年の話より進んではいたが、その対策は遅々としているようであった。日本の年間排出量以上のCO2が発生しているにもかかわらず、いまだに自然回復を目指す動きはないようで、100人ほどの居住のための対策を思案しているようで、自然を相手にどうするのという感じさえした。目的がCO2の抑制ではなく、排出権取引のアイテムとして認知させることで予算を確保するために動いているようであるが、泥炭の乾燥を招いた水路による排水を抑えるためには、止水堰よりも水路をつぶすことが一番の近道と考えた。
 それにしても、今まで世界で議論されてきたCO2の発生源は、工業的なものばかりではなく、ブラジルの農地拡大による熱帯雨林の減少や、シベリアの凍土の融解などの元々はCO2を蓄えてきた地域が、発生源になっている事実は、政府が考えている排出権取引以上に、国内の真水のCO2削減が必要なことを再認識させてくれた。地熱発電を大きく推進させるほか、自然エネルギー発電の拡大などの電力業界の大転換が必須である。

キャピタリズム

2010-01-12 (火)

猫との朝の散歩も菜園作業もないせいで、メタボが心配される腹周りであるが、服の上から触ると固いプレートのようなものがある。10×20cmこれは大変だ、手術で取り出せそうか、などと言っているうちに、それがプラステイックのかけらだとわかって大笑い。その笑いの途中で目が覚めた。夢というのは奇妙奇天烈なものであるが、笑いながら眠りからさめるのは多分初めての経験で、今年は明るく行けそうな気分で11日は始まった。午前中は会社の決算書類の整理をして、午後から映画へ。知人から推奨されたマイケルムーアのキャピタリズム。速いテンポで金融界と政治家の癒着を暴きだしていくが、アメリカにもまだ良心があると感じさせてくれたのは、家を追い出された人や、閉鎖された会社の従業員などの被害者たちへの市民の支援であった。人間の本来の社会参加は、生産性を伴うことが第一と考えるが、現代は金融という砂上の楼閣で無駄なエネルギーを消費し、人間性を失っていることに大きな危機感を持たなければならないのだ。日本の再生も、経済復興より、現状の経済力でどう明るく生活していけるのかを考えた方が良いのかもと考えた
CIMG0923_2

NPO法人 北海道EM普及協会

2009-12-13 (日)

厚別区に事務所を構える発足15年目となるNPO法人である。EM有機農産物などの普及を通して、循環型農業の推進、環境改善を図る目的で活動しているが、12日に農業指導の専門家を招き、家庭菜園の技術勉強会を開催した。国際協力事業団の専門家として中米にも技術指導の経験もあり、現在は「さとらんど」でも活躍されているので、具体的な事例を聞けた。
 アスパラは定植の前に深さ60cmほどまで掘り起こし、たっぷりの堆肥を入れることが必要。長取りの方法として話してくれたのは、6月末で収穫を一旦終了し、そのあと1株あたり5本ほどは成長させるが、それ以上に出てくるものは収穫する。5本は倒れやすくなるので両側にしっかりと棒を立て、紐を張って倒伏を防ぐ。5本は1.6m以上に伸びたら先端を刈り、10月までしっかりと光合成をしてもらい、根に糖分を蓄える働きをしてもらう。10月中旬までには刈り取る。
 その他の参考事例
・有機物の施用は1㎡当たり最大5kgまでとする。
・トマトの茎が男の手の親指以上の太さになったり、葉がくしゃくしゃに荒れているのは、肥料過多で病気になりやすい。
・栄養過多にしてしまった畑には、スイートコーン、長ネギ、葉物などが良い。
・ナスやキュウリの苗は高いが接木のものを選ぶと病気にかからず収穫も多い。
・水はけの良い畑では、畝を高く作ると水不足となり、毎日水遣りが必要になる。
・うどんこ病対策は農薬以外は無理(EM希釈液をこまめにかけてやると発生を抑えられる)
・アブラムシはデンプン粉末が殺虫剤としてあるが、こまめにかけることが必要。
 一番大事なのは近所の草などをすきこんで、腐食質を増やして土を良くする事とのことでした。
 

三笠市 循環型農業の市民交流会

2009-12-06 (日)

12月5日、市民会館で比嘉先生出席の今年2度目の交流会が開かれた。三笠市をEMモデルタウンにする3年計画の1年目の体験発表と勉強会であったが、EM使用の農業者4人の今年の作柄はおおむね平年並みとの報告。また、あきらかに、他の水田より病気にかからなかったとの話も出た。今年の7月の天候不順を考慮すると良い出来であったと考えられる。しかしながら、皆さん、まだEMに対して半信半疑の感があり、「生き物を活用する」意識が起きていないこと、有機物の秋処理が最重要であることなどが徹底されておらず、来年の成果を多いに期待したい。
                  勉強会後の試食会     
        CIMG1266

森・川・海・生き物

2009-11-29 (日)

27日、道立林業試験場の職員による勉強会に参加。秋の落ち葉が、冬期間に水生昆虫によりかなりの確率で分解されていることは驚きであった。厚目の葉であるブナやミズナラなどは時間がかかるが、窒素分を残したまま落葉するケヤマハンノキなどは120日ほどでほとんど分解されるとのこと。よく考えてみれば、冬越しの幼虫などにとっては、葉は大切な食料なんです。そして、海から帰ってくる鮭たちの死骸もまた、貴重な蛋白源なのです。人間のみならず、鳥獣、昆虫、そして、森林にとっても。雨水と共に流出するミネラルや栄養分を、鮭は川に帰ることによって補充しているのです。自然の仕組みは壮大なスケールで成り立っていることを実感しました。

エコビレッジ

2009-11-19 (木)

16日に続き、ミンタルでエコビレッジグループ主催の勉強会があった。石狩の有機農業の若き期待の星、はるきちオーガニックファームの小林さんの有機農業への道程が話され、新規就農への現状も話題となった。20人以上が集まり、江別、島牧からの若者などもいたが、就農の難しさが浮き彫りになった。周囲の農家の手前、薬剤を入れない散布機で水だけを撒く擬似農薬散布をしている就農者もいるなど、その閉鎖性を知ることができた。市民農園でも草ぼうぼうでは来年貸しません、と言われるよりも、専業農家では、その目がより厳しいものなのでしょう。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

〒061-1147
北広島市
里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩