オーガニックフェスタin早来学園
2024-08-06 (火)
8月3日、昨年、北海道で初めてオーガニックビレッジ宣言をした早来町の早来学園での講演会に参加しました。
二人のフランス人、栄養士さんと調理師さんのフランスでのオーガニック給食への取り組みについての話を箇条書きにしてみました。
・始まりは、子供たちの給食が企業の作る超加工品と呼ばれるもので、見た目に何が入っているのか得体の知れない美味しくないものだったこと。
・母親として子供を守るために栄養士の資格を取り、市長選挙の候補者へオーガニック給食を実践する公約を認めさせ、当選後に、貧困層の多い地区の小学校を実験校と決めてスタートさせた。
・栄養士、調理師数十人規模を組織化し、オーガニック給食の取り組みを始める学校への指導体制を作り上げた。
・周辺にはオーガニックへの意識が高い若い農家たちが存在していて、農産物の調達はスムーズに運んだ。
・給食のメニューも大幅に変更して、生産過程で環境に大きな負荷がかかる牛肉などの肉類を減らし、植物性たんぱくである花豆やひよこ豆などの豆類を増やすことで、コスト削減にもつながった。
・都会育ちの子供たちと生産者である農家の人たちとの交流が出来るようになった。
・それまでは、大手食品会社から届く給食を温める作業だけであった給食のおばちゃんたちは、美味しいものを子供たちに作ってあげる喜びに満足し、子供たちは美味しくなった給食に満足し、食べ残しが大幅に減った。
・さらに、それまでは、糖分の多い給食であったため、血糖値の急激な上昇下降で午後からの授業では覇気が無くなっていたのが、集中力が持続するようになった。
この二人の講演の後に、パネルディスカッションが行われ、早来町が目指す町作りに関しても町長さんから話がありました。
また、生産者の方の話も聞けて、新規就農者6組も自立させていることなど、周りのサポート体制が整っていることにも驚きました。
非常に有意義な時間を過ごさせてもらいました。