日本酒
2021-04-03 (土)
昨年、150年続く酒屋さんからのご縁で、杜氏さんとの交流が始まり、酒蔵の見学もさせていただきました。麹つくりから蒸し、仕込み、熟成、絞りまでの工程を見て、日本酒の奥深さを感じ、今までのがぶ飲みはやめて、良い品質のものをと考えるようになりました。
一番驚いたことが、酒蔵には杜氏さんが一人だけだということ。すべての責任を一人が背負うということです。
仕込み中は大好きな納豆は口にせず、家にはひと月も帰らず、酒蔵にある小部屋で寝泊まりするとのこと。
秋から春にかけての仕込み期間はかなりの集中力が必要とされ、気力体力の消耗も激しいことが察せられました。
昨日は、こちらに出向いてくださり、拙宅で楽しい時間を過ごしました。
庭で出始めたフキノトウを揚げたものや大好きだというゴボウ、ひじきの煮物などをつまみに持参いただいたお酒を堪能しました。
冷やしたとき、常温、ぬる燗、熱燗、また、脂っこいものを食べた直後の旨みの変化も語り合い、それぞれに味わいが変わる日本酒の奥深さに改めて感心しました。
温度計や酸度計などの測定器がなかった時代の杜氏さんは、すべての工程で、己の五感を頼りに酒造りをしていたことに思いを馳せると、日本酒をより多くの方に飲んでもらいたいという酒屋さんの熱い気持ちを応援したくなります。