「ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました」加藤就一著
2021-04-12 (月)
福島原発で溜り続ける放射能汚染水の海洋投棄が発表された。
原発専門家や政府は、以前から原発稼働中は何の問題も無く、汚染水を投棄していたことを十分に承知しているから、最初から海洋投棄を実施する腹だったのであろう。
この本では、福祉第一原発が土下座して、今までの嘘を告白するという形を取っていて、原発の真実と危険性が事細かに説明されている。汚染水に関しては、その膨大な放射能の総量が問題だと言い切っている。
ついでに、六ケ所村の再処理工場が稼働すると、その放射能量はとてつもなく大量で、広く三陸沖に広がることを懸念している。
あやふやな私の記憶だが、おそらく広瀬隆氏が数十年前に週刊誌で、その危険性を暴露していた。
嘘で塗り固められた原発安全神話にうやむやにされていたのを思い出した。
この本では、余りにも多くの今までの嘘が書かれていることに驚き、早期に原発停止、の思いを一層強くした。
15項目の「ごめんなさい」のタイトルは以下の通りです。
1.私は空へ海へ、長年放射能を捨て続けてきました
2.私が事故ると被害額が国家予算を超える
3.またまた外務省が隠した報告書は、原発へのミサイル攻撃の損害試算
4.私が出す何十種類もの放射能。人体への影響が未だわからない
5.子どもたちへ、将来を心配させてしまってごめんなさい
6.西日本や韓国の原発が事故ると大変よ
7.米国ではダメダメな避難計画だと原発は働けない。けど日本は?
8.放射能は、まやかしだらけでごめんなさい
9.国策原発も、まやかしだらけでごめんなさい
10.ヨーロッパの新原発と比べ貧弱過ぎてごめんなさい
11.放射能だけでなく大量の熱を海に捨ててきました
12.大切な廃炉の話を聴いてください
13.それは私たちが出す核のゴミのこと
14.実は、原発の過酷事故は何度も起きてた
15.先進国で日本だけ、ガン死が増え続けています