ウイルスは悪者か 高田礼人著
2020-08-01 (土)
何度かお目にかかったことがある著者によるもので、かなり専門性が高い内容となっており、難解な部分は飛ばし読みして何とか最後まで読み切った。
人間の体内にも共存するウイルスが存在し、生存戦略としての合体が、現代の人類の肉体を形作っていることを考え合わせると、敵視するだけではいけないということと、合わせて、新型コロナウイルスの特異性が、これからの人類に何をもたらすためにやってきているのかを考えさせるものとなっている。
「撲滅」は到底無理な話ということで、ワクチンの開発は重要であるし、ウイルスとどう折り合いを付けながら社会生活を持続させていくのかを真剣に熟慮しなければならないと考えさせられた。
先月「もうワクチンはやめなさい」の趣旨に賛同して、その内容を紹介しましたが、新型コロナウイルスの現状を報道で見るにつけて、医療従事関係者や福祉関係者などの生命安全確保も考慮されなければならず、たとえ、追いかけっこになろうとも、ワクチンの開発には十分な予算が充当されなければならないと考え直しました。
ただし、昨日発表された米国製薬会社からの来年6月の6000万人分の高値契約?ではなく、製薬会社の莫大な利益に繋がるものではない適正価格で流通される形でお願いしたいものです。