「ライオンのおやつ」小川糸著
2020-03-19 (木)
瀬戸内海に浮かぶ小島のホスピスを舞台に、若くしてお世話になることになった女性を主人公にしたものですが、とても考えさせられました。
死を目前にした時、夜の長さ、恐怖、痛み、すべてに耐えられるための諦め、悟り、すべてが実感できないままお終いを迎えてしまうのか。
残り数カ月と宣告されて生き続ける時、自分だったらどう過ごすだろうかと。
遠くの友人とも会いたい、協力隊の仲間、前の会社の同僚、高専時代の級友、中学校、小学校の友達、沢山の人と最期の別れをとも思うけれど、現実になれば、ほんの少しの人との別れになるのだろうな。