原発汚染水
2020-02-05 (水)
福島原発の放射能汚染水に関連して、4日予算委員会で維新の足立康史議員は各原発施設からのトリチウム水累積放出量が書き込まれた日本地図を示し、福島の現在量を問題視する必要はなく、松井大阪市長は大阪湾へ受け入れても良いとの意向も明らかにしていた。
その地図には100兆ベクレルを超える放出量が示されていた原発施設もあり、既にこれだけの量を排出しているのだから、福島の貯蔵されている量での汚染の心配は無いと言いたかったようだ。
トリチウム水とは「放射線の影響で変化した放射性の水」であるが、汚染水海洋投棄容認派は、自然界にも存在し危険性は低いので人体に与える影響は殆ど考慮しなくても良い、といい、『食品と暮らしの安全』誌で槌田敦氏は「体内に取り込まれたトリチウムが遺伝子の構成元素になると、放射線を出してトリチウムがヘリウムになったとき、遺伝子DNA そのものが壊れるのです」と警鐘を鳴らす。
両論があるならば、全国各地の原発施設排水海域の貝類などの定着生物調査を行い、安全性を確認することが必須であろう。