化学物質過敏症と映画「あまくない砂糖の話」そして藤原ひろのぶ氏

化学物質過敏症と映画「あまくない砂糖の話」そして藤原ひろのぶ氏

2019-11-24 (日)

11月23日 札幌で化学物質過敏症とは何なのか、を紹介する短編映画、糖分の怖さをオーストラリアの俳優さんが実体験した映画「あまくない砂糖の話」を観て、最後に、アヤシイ社会活動家、藤原ひろのぶ氏のトークショーを聴いた。
26年前にEMに関わり出してから数年後に、化学物質過敏症の方々と知り合いになり、社会の中でも精神的な病気などと揶揄されながらも、10年ほど前にようやく病気として認定された経緯があり、最近では香りの害「香害」が社会問題になり始めてきているが、まだまだ認知度は低く無添加商品の普及も進まない中、シャボン玉石けん㈱と生協さんが共催で広報活動を進めているのは立派というしかない。
利益追求が経営理念の1本柱となりつつある日本の企業経営者に見習ってほしいと思う。

角砂糖40個分を2か月間食べ続けるとどうなるのか?を実体験したドキュメンタリー映画。
結婚してから食生活を奥さんに合わせて自然食にしていた男優が、60日間の糖分過多食生活で、肝臓への脂肪蓄積から心臓への負担増のみならず、精神面での躁鬱の顕在化を見ると、砂糖はまさに麻薬と同様、いや、罪の意識が生じない分、非常に厄介な代物と感じた。
オーストラリアでは、健康食として様々な糖分過多な商品(オーガニック商品も存在)が流通していて、学校給食でさえも1食当り角砂糖40個分、児童が家庭で摂取する飲料には過激なほどの糖分が含まれていることを認識せずに与えることで、歯が壊滅状態に。
そして、糖分の過剰摂取は、血液中の血糖値の上昇から瞬時にインシュリンの増大を招き躁状態を作り出し、さらに、血糖値の急激な低下によりうつ状態を作り出してしまう。
不安定な情緒とやる気が起きない人間を作り出してしまうということだ。
60日経過した時点での彼は不健康そのもので心配されたが、数週間は禁断症状で病人状態になったものの2か月後には実験開始前まで回復。
食生活が身体のみならず心まで作用することが確認されていた。
以前、難民への支援物資が糖分過多で、難民のやる気を失わせているという報道もあったことを思い出した。
それにしても、この糖分過剰摂取実験を奥さんの妊娠、出産時期に行ったことにも驚き。

藤原ひろのぶ氏は、環境破壊や貧困社会からの搾取に成り立つ経営は、即ち、私たち消費者の選択の上に成り立っていることを理解することから始めて、食料や衣服の大量廃棄を自分の生活を見直すことで変えていって欲しいと願う。
社会を変えようと考えれば、同時に無謀だと感じてしまうかもしれないが、自分を変えることは意外と容易に出来る。身の回りの小さなこと一つでも変える気持ちを持って欲しいと。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

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TEL:011-398-5817
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代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩