不耕起栽培

不耕起栽培

2019-05-03 (金)

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「自然は守るものです。自然を征服してはならない」―持続的土壌管理手法を確立し、「SDGs達成のためにも土壌問題は大切」と説く日本国際賞受賞者のラタン・ラル博士に聞く

2019年の日本国際賞(主催・国際科学技術財団)の授賞者に持続的な土壌管理手法を提唱・実践している米オハイオ州立大学特別栄誉教授のラタン・ラル博士が選ばれた。
授賞理由は「食糧安全保障強化と気候変動緩和のための持続的土壌管理手法の確立」。
ラル博士の功績は、人類の生存に欠かせない食糧生産を支えるために極めて貴重な土壌を守るだけではなく、大気中の二酸化炭素(CO2)の炭素を土壌有機物として隔離貯蔵することにつなげ、土壌を耕さないことを基本とする「不耕起栽培法」を確立したことだ。
 ラル博士は、2050年までに98億人に達するとされる全地球上の人口を養う食糧をいかに確保するかを念頭に、土壌劣化をいかに防ぎ、気候変動を軽減しつつ環境の質向上のための土壌管理のあり方を提唱、実践してきた。
博士の研究業績は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも資するものだ。
 
アフリカで、いかにして作物を増やし、栽培システムを改善することでいかに生産量を増やすかをテーマに研究しました。
(当時は)土壌に肥料を与えて(重機など)機械的なシステムで耕す方法でしたが、(アフリカの)研究の現場で豪雨があって耕地の土壌のほとんどが流されてしまいました。
しかし、耕していないところは草が生えていて、そこは流されていなかったのです。
そこでそれまでの土壌管理の方法は正しくないのではないか、耕さずに土壌管理をして作物を育てることができるのではないかと考えました。
そして(マメ科などの)被覆作物を耕さない斜面で育てることから始めました。
そのような栽培方法をしながらいろんな急な斜面で、雨量計も使って雨量と土壌流失、浸食との関係を調べました。
すると(耕さない方法は)大雨でも浸食が起きないこと、雨は土壌にしみ込んでいき、土壌が雨粒の影響を防ぐことができることが分かったのです。
土壌の温度も変わっていませんでした。雨季が終わり干ばつの季節になっても作物の生育の状況は好調でした。

(注:国際科学技術財団の授賞者解説資料によると、「不耕起栽培法」は、(1) 森林を伐採する際に表面土壌と根や切り株を残す、(2) 伐採後すぐに被覆作物を育てる、(3) 被覆作物が枯れたところに目的の作物の種をまく―というのが基本)

不耕起栽培は、物理性、生物性、化学性のすべての要素を改善させることで合成有用菌が最大限に働き、健康元気野菜の収穫が可能になるので、炭化物含有率が20%というテラプレタにならって、燻炭の埋設とボカシとEM活性液を混ぜ込んだもみ殻の通路への敷き詰めによる緩行炭化を目指したいと考えている。幸い、100ℓ以上入っているもみ殻が300円で入手できるので、大量に運搬したいところではあるが、いかんせん、車が小さい。最低でも6月の苗定植直後までには準備しておきたい。
さあ、家庭菜園のスタート。ニンニクは順調に芽を伸ばし、長ネギも新芽が伸びてきた。ジャガイモの定植、ビーツ、クレソンの播種を終え、リーフレタス、キャベツ、白菜はまだ小さい苗を定植してみた。何とか根付いたようで、一安心。これからは、キュウリ、カボチャ、ズッキーニの苗作りをしなければなりません。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

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TEL:011-398-5817
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代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩