蟻の行列
2018-07-13 (金)
先日、テレビで蟻についての番組が放送されていた。
ハキリアリが植物の葉を巣に持ち込んで、キノコの栽培をするという話は聞いたことがあったが、小さい頃にしゃがみ込んで見た蟻の行列には、化学物質の存在があったことを知った。
四方八方にエサを探しに行き、エサを見つけた時に、蟻の身体に変化が起こる。
道しるべフェロモンと名付けられた揮発性の化学物質を出すのである。
その匂いが道筋となり、どんなに遠くであろうとも殆どの蟻はその道を辿っていく。
エサが無くなればフェロモンは出なくなり、揮発性であるがゆえに時間と共に薄れていきその道筋はやがて無くなる。
面白いのは、すべての蟻がその道筋を進むわくではないことだ。
脇道にそれる蟻もいて、この蟻の行動には新たなエサを見つける可能性があると説明されていた。
周囲と別行動を取ることが、遺伝子に組み込まれているのか、遺伝子異常が種族維持に貢献するのか、生命の不思議である。