大阪国際女子マラソン
2018-01-30 (火)
28日、テレビのチャンネルを変えていると、選手の胸に㈱奥村組のゼッケンを付けた女子選手。
マラソン選手の育成を始めたのか、と思っているとすべての選手に付いている。
おや?と思っていたら、なんとメインスポンサー。
コマーシャルも「奥村くみ」と名乗る女性が現場に出て「建設」の良いイメージをアピール。
「ここまでやるようになったか」と、思いながら、普段見ることのないマラソン中継を、最後まで見てしまった。
見ているうちに、忍者走りや、腹筋女子と言われる個性ある選手たちに面白さを覚えたからだった。
結果、大阪で鍼灸院をしている母親に育てられた、あっけらかんとした腹筋女子松田瑞生が優勝したが、3位に終わった忍者走りの安藤友香も期待出来そうな選手と感じた。
2020年の東京オリンピックは真夏の開催。
省エネ走りは体温の上昇も少ないので、寒い冬では身体が暖まらなかったための苦しい3位と感じたからだ。
より暑いほうが、彼女にとっては有利になるような気がする。
これからの代表選考会が楽しみである。
それにしても、奥村組のコマーシャルは都市建築の現場ばかりで、トンネルや高速道、河川などの土木工事の現場が一度も出て来なかったのが残念。
「街から離れた土木現場に赴任させると、退社してしまう」と聞いたこともあるが、元土木技術者としては、自然を相手に仕事をすることの喜び、やりがいをアピールして欲しかった。
そして、もう一つ、頭に浮かんだのは、かなり今期の会社の業績が良いのであろうということ。
建設業界は、福島の復興事業に加え、東京オリンピック、談合問題のリニア工事とバブルの状況。
今は、官製相場と言われる株式市場、出口を考えない金利政策で進んでいるが、オリンピック後の建設業界、ひいては日本経済には大きな落とし穴が待っているように思えてならない。