アイヌの人たちへの差別
2017-10-13 (金)
最近の道新の特集記事により、40歳代の人たちにも大きな差別があったことに驚き、そして、世代によって「アイヌ観」に大きな違いがあることを知らされました。
そして、今朝、北海道環境メッセージからのメールにより、「環境にやさしいエコな暮らしをしていた縄文、アイヌの人々に関する情報はこちらから」とあったので、道庁HPにアクセス。
「アイヌ政策推進室」「アイヌの人たち、アイヌ文化への理解を深めるために」「アイヌ語とは」と進むと「アイヌ語の歴史」として次の文章が現れた。
「明治時代以降、日本語による教育をはじめとするアイヌ民族の同化政策が押し進められ、アイヌ語は日常生活から急速に姿を消していきました。大人のアイヌの集まりなどでは、自然にアイヌ語が口をついて出ましたが、子供たちには、その将来を考えて、アイヌ語より日本語を身に付けさせようとする親が多かったといいます。
その結果、しだいにアイヌ語は「滅びゆく言葉」とみなされるようになりました。」
アイヌ語が滅びゆく元凶は、日本政府の強圧的な政策にあったはずであるのに、親たちの関与が大きかったような曖昧な表現がされているように読み取れる。
それまでの豊かな生活の場を奪われ、生きにくい辺地へ追い込まれた上、鮭の捕獲を禁止されるなど生きる術を失った時、親たちに何が出来たのであろうか。
そんな事を考えていたら、沖縄のヘリ墜落事故が思い出された。
沖縄本島北部の米軍基地返還で面積的には縮小したが、ヘリパッドの新設により、以前に比べ騒音被害や危険性は大きくなったことが言われていた。
案の定、今回の事故である。戦時中には、日本兵に射殺された人たちがいる沖縄も、アイヌの人たちと同じく、未だに差別され続けている現状を強く認識しなければならない。