学校給食の完全米飯化
2016-11-01 (火)
10月30日、幕内秀夫氏の講演会があり、学校給食の米飯化についての現状を聴いた。
思えば、私が小学1年生の昭和35年、三笠の新幌内小学校では、自校式の給食が始まり、当時は、味気ないコッペパンと脱脂粉乳、おかず1,2品が基本であった。
それが、平成26年5月の時点で、米飯給食は週当たり3.4回まで増えていたのである。
食料自給率のための施策の効果であろうが、それ以上に、糖質、タンパク質の摂取量を考慮すると、米飯給食は適正な脂肪分で献立を考えられるが、パン給食ではかなり多めの脂肪分となり、肥満につながる給食となってしまうとのこと。
また、パンに含まれる食品添加物や、輸入小麦のポストハーベスト農薬の心配がなくなり、食料自給率の向上、食器洗いの洗剤の使用量まで減少する、など様々な利点。
さらに、子供たちの命に関わる食品アレルギーの過半数を占める鶏卵、乳製品、小麦の3食品での事故も確率的に減らせることになり、来春には、全国の学校のうち10%以上が、週5回の完全米飯化を実施することになると言う。
食料自給率200%と言われる北海道ではあるが、子供たちの健康と何よりも生命を守ることを考えると、完全米飯給食に向けて各市町村に頑張ってほしいと感じた。