EM全国大会in広島

EM全国大会in広島

2016-03-18 (金)

3月12日、広島市に行ってきました。
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新大阪から新幹線のぞみで1時間10分。
初めての広島訪問であったので、まずは、原爆ドームへ直行。
暖かい日差しの中、路面電車で25分、70年を過ぎて補強工事がされているようで、足場が組まれていたが、その威容を写真に収める。
ここを中心として、原爆がさく裂したことを思うと、都会として再生していることに違和感覚えずにいられなかった。
一瞬にして死の街になった三陸の街々で、津波被害を後世に伝えるために残すことが議論されている建築物についても、遺構として残すべきだとふと思った。
昼食をとる暇もなく、会場へ向かう。
太鼓、挨拶が終わり、最初の発表者にぎりぎり間に合った。
私と同じころの1993年にEMと関わり始めた方は、農業の実践から漁業の環境再生NPO、そして、福祉関係まで多岐にわたり活躍されていた。
EM自然農法を基とした自然循環型地域社会の構築の輪が広がって、大きく回り始めていた。
二人目は、倉敷市と合併した旧船穂町長。
町長在任時は、EMを活用した環境改善を条例化し、いくつかの訴訟も起こされ、すべて勝訴した経験を持ち、現在は、終末処理場への実用化、各種団体との環境改善事業、汚泥ケーキの堆肥化事業など、こちらも新たな社会構築に向けての活動をされていた。
次の社会福祉法人は、1996年の生ごみリサイクルのボカシ作りから始まり、採卵養鶏、鶏糞堆肥を活用した野菜作り、2013年からは乗馬施設を買い取りし、広大な施設の運営管理までも行っていて、勿論、馬は落ち着き、臭いのない清潔なきゅう舎に、お客さんたちが大変喜んでいるとのこと。
そして、何よりも嬉しいことは、働いている方々がEMの仕事に携わることで、いきいきと活躍し、地域のお役に立てたことだということでした。
山口県東部に位置する周防大島は、漁業の町であったが、水揚げも組合員も30年で3分の1になり、衰退は顕著であったが、1998年から、EM活性液の投入を個人で開始し、数百万円だったイリコ取扱高は3年で1億円を超え、しかし、その結果に対して、行政もほかの漁師たちもEMを認めようとしないことに驚きも感じたが、見返りを求めていた自分に気づいたという。
己を戒め、それからは、無無理をせず楽しく出来るくらいのことをするよう心掛け、活動を続け、2014年からは、水産庁補助金事業として百万円強の予算もつけられ、鉄粉入り米ぬか発酵資材の投入により、植物性プランクトンが数倍増の推移をしている。
最近、Iターン、Uターンで若者が居住し始め、将来、この島を「有機の島」を目指して「周防大島を有機の島にする会」を立ち上げ、理想の島に定住しやすくするための支援も活動も行う。
最後に、養豚業者の発表。産、官、学の連携により、EMと黒麹、ミネラル液を使って、液体飼料を製造し、良質な豚肉を生産している。
必須脂肪酸が通常の2倍含まれる、健康な豚肉が生産されていて、その豚糞堆肥も抗酸化力の強いものとなっている。
無臭、発芽率100%、CO2を大量に発生する、ただし酸素消費量は少ない、参加還元電位が低い、ということで、山の土に近い腐植化が進んだ堆肥が作られているとのこと。
この堆肥を使った作物は非常に高品質で喜ばれていて、本年度からは子供たちの給食にも供給されるようになってきて、すべての学校に供給できる体制作りが求められている。
すべての発表者が、着実にEMの輪を拡大していっていることを、みならわなければならないと思った。
アットホームな雰囲気の中、600人規模の会場で開催された広島大会を参考にして、来年のU―ネットとの共催大会も同じような感じでいいかなと考えた。
翌日は、佐世保市を中心に関東まで広がってきている、生ごみ堆肥化から食育の大切さを考えさせてくれる「大地といのちの会」の女性の講演があり、改めて、今の子供たちの食環境の悪さとイリコの粉末1グラムの摂取などで、正常体温が保たれることの不思議さを感じた
。低体温の子供が多いことも大人の責任であるし、大人ももう少し健康に良い単純な知識を大切に、昔ながらの日本食の良さを見直していかなければならないと思いました。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

〒061-1147
北広島市
里見町2丁目6番6
TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩