天皇陛下の旅
2016-02-15 (月)
アクセス制限がかかり、久しぶりの投稿です。
最後になるであろう両陛下のフィリピンへの慰霊の報道に、先の大戦に対する強い後悔とその事実を忘れてはならないというメッセージを感じる。
31年前、当時、皇太子主催の青年海外協力隊の壮行会が催され、ワインをいただきながらの懇談タイムがあった。
握手を求めてはいけない、トイレにはいかないように、飲み過ぎないように、と言われながらも、美味しいワインを数杯いただいたが、一人一人に、「どちらへ行かれるのですか?」と声を掛けて下さり、静かに時間は流れている中、ある隊員の派遣国名に美智子妃殿下が反応され、少し離れて隊員と懇談されていた皇太子殿下に呼びかけられた。
「あなた、この方、・・さんの所へ行かれるそうです」。
「あなた」と呼ぶのか、とその時、妙な親近感を覚えたことを思い出す。
政治的な発言を許されない中、昨年からのパラオ、沖縄、フィリピンの慰霊の旅は、加害者は日本であり、これから先も、決して忘れてはならない事実なのだということを、健康に不安がありながら慰霊されていることに両陛下の平和への強いお気持ちを感ずる。