福島の子供たちの甲状腺がん
2015-12-02 (水)
福島の18歳以下の子供たち38万人を対象とした甲状腺がんの検査の報告が出た。
1巡目の検査では、確定が100人、疑いが15人であったことに加え、2巡目となる今回の報告では、新たにがんの確定が15人、疑いが24人となっている。
一般的に100万人に数人とされていることからすると数十倍もの高い割合である。
このことに対して、座長星北斗福島県医師会副会長は、チェルノブイリでは事故の4,5年後から多発していることを根拠に、事故との因果関係を否定し続けている。
しかし、チェルノブイリでは、初期の検査体制がしっかりしておらず、正確な数字ではないという医療関係者がいる。
また、IAEAは当時のいきさつに関しての現地医療関係者の報告を取り上げず、無視して現在に至っている。
委員の中には異論を唱える人もいるようだが、福島の被災者たちの心を感じられない座長が何とも哀れでならない。