風力発電に対して道が意見書
2015-11-26 (木)
25日道新の記事によると、石狩湾新港に計画されている風力発電所が、周辺の住民や事業所の従業員に健康への影響が相当程度考えられるとして、道は予定地や規模などの計画の見直しを求める意見書を提出した。低周波音の許容レベルを超える範囲に240軒もの住宅があり、周辺には事業所も多数あるため、健康被害が懸念されるとしている。鳥類への影響調査も不十分とのこと。
再生可能エネルギーは、これからの重要な電源として不可欠なものであり、将来のエネルギー基地としての北海道の大きな希望の技術ではあるが、それゆえに、安心、安全には充分な配慮が必要であろう。推進側には、脱原発という御旗をかざして自己慢心に陥っていないか、より慎重な計画を求めたい。
また、日本ではEUなどに比較して規制が緩いと言われる電磁波などでの健康被害を、道がブレーキをかけた面を評価し、さらに、携帯基地局鉄塔や高圧電線などへの対応も期待したい。さらに、産業界に今一つ望みたいのは、低周波音などへの技術的な対応である。高速道路では、騒音に対して、遮音ではなく逆波長による消音技術が開発されている。低周波音に対しても同様な技術が考えられるのではないだろうか。