日本の行方
2013-07-02 (火)
今、「強い日本」を声高に叫ぶ人がいる。単純に考えると、必要なものは一定量輸入されるが、輸出を大量に増やせば貿易黒字が増え強い国になる。
強い経済とは勝ち組になることだが、勝ち組がいるということは負け組が存在しなければならない。日本だけが、いや、一部の輸出産業だけが勝ち組になる社会が理想社会とは到底考えられない。
よそから尊敬される国を目指して欲しいものである。
領土問題でもただただ「日本固有の領土」だと言い放つだけの外交や、国益なるものが何者なのかとの違和感も覚える。
中国が沖縄に関して愚かしいバカな領有権の主張を始めたと報道されていることに関して、沖縄の人たちの中には、「元々は日本でも中国でもないよ、琉球さ」と考えている人もいる。
「首里城を見てご覧。片方は日本風の、片方は中国風の建築様式になっているのさ。二つの大きな国と均等に付き合うための知恵だったのさ。」と。
軍隊を保持していなかった琉球を、薩摩が襲撃して属国とした歴史を本土の人間は全く知らないか、完全に忘れているのだ。