白菜の浅漬けによる食中毒事件
2012-09-02 (日)
腸管出血性大腸菌O157で多数の犠牲者が出ました。
この大腸菌は土中にいる常在菌であり、製造前に流水で良く洗浄すれば問題ないのですが、殺菌剤(次亜塩素酸Na)を使用していなかった業者にも製造工程の変更を指導し、殺菌を義務付けるようです。
次亜塩素酸Naそのものは、加熱すれば塩と酸素になりますが、台所洗剤「ハイター」の主成分です。
微量でも体の中には入れたくないものです。
今回の重度の被害者は、体力のないお年寄りと幼児でした。
腸内微生物が健康であれば、軽度で済んだ筈です。
自衛対策としては、日頃から発酵食品を食事に取り入れることです。
気を付けなければならないのは、浅漬けは発酵食品ではなく、乳酸菌を増殖させた本漬けとは全くの別物で、単なる調味液に浸された白菜で、乳酸による殺菌作用もなく、ビタミンなどの抗酸化物質は塩素と結合してしまっているので、少ないということです。
キャベツを使って簡単発酵
*ザワークラウト(すっぱいキャベツの意味、ドイツの漬物)の作り方
・材料 キャベツ~半玉500g、 塩~キャベツの2%、 ディルシード~小さじ1
(ディルシードがなければ、おろしにんにくと胡椒を各小さじ1程度)
・1cmのざく切りを塩もみし、しんなりしたら重石を載せ冷蔵庫夏場で1週間
酸味が出てきたら、ディルシードを混ぜる。冷蔵庫で保管
・生食、炒めもの、煮物、カレーなど、何にでも入れられます。