生ごみ堆肥化実践者の集い
2012-02-20 (月)
北のごみ総合研究所主催の勉強会が2月2日から始まり、18日の5箇所目で終了しました。
今年初めての取り組みで、昨年までに堆肥化講習を受講して実践している方たちを集めての会だったので、ユニークな堆肥化をされておられる方もいて、大変参考になりました。
段ボール式、コンポスター、密閉式とそれぞれのグループに分かれて実践状況を披露し、疑問や改善点を話し合いました。
初回、2回目は1人だけでしたが、3回目は5人、4回目10人、最終回は9人となり、時間が不足気味になりました。
3回目までの参加者は失敗している方が多く、「堆肥化容器」というイメージを強く持ち過ぎていて、「分解される」と思い込んでいたのでした。
4回目5回目の方たちは、長期間、熟成させ過ぎて、堆肥、液肥ともにひどい臭いになっている方もおられました。
しかしながら、その堆肥、液肥の肥料効果の素晴らしさを体験している方もおられ、臭いを出さないために、「夏場で1週間、春秋で2週間」の処理期間の指導の際に、肥料効果の割合が少なくなることも説明しなければと感じました。
ひどい臭いの液肥に、ヨーグルト容器の洗い水を加えて臭いを和らげて散布しているとの報告もありました。
漬物樽や、一斗缶に野菜くずやマンションの周囲の雑草などを貯めておき、しなしなになったものを秋に花壇にすき込んで、綺麗なダリアやチュウリップを咲かせて喜ばれている方もおられました。
資器材にお金をかけずにごみを減量して、ご近所さんに喜ばれて、ご自分の健康増進にも役立って、地球環境改善に貢献しているのですから立派なものです。
植物質だけの堆肥は、花や野菜にとって悪さをする窒素分過多を起こしにくく、ミネラル豊富なので、元気で健康な生命体を作り出します。
当然、綺麗で日持ちのする花を咲かせることになるのです。
段ボール式で面白いと思った技術は、上蓋の内側にガムテープを張り付けて、昔の蠅取りリボンのごとく、コバエを捕獲するというものでした。
皆さんそれぞれの堆肥化方式を工夫されていることに感心しました。
参加された方たちが、それぞれの処理法に熟知されて、あらゆる生活パターンに対して技術指導できるようになり、各地域でエキスパートとして対応できるようになると、生ごみ処理の失敗がなくなり、家庭での堆肥化が普及することでしょう。
家族構成、人数、季節、畑の大きさ、地域など、様々な要素を考慮して、一つの方法にこだわらない処理運動の広がりを期待します。