すずきじゅんいち監督
2010-10-07 (木)
昨夕のTVで、女優の榊原るみさんの交通事故のニュースが流れた。同乗の旦那さんがすずきじゅんいち氏である。かなりダメージはあったらしいが、命には別条がないとのことに一安心。彼とは青年海外協力隊で赴任時期が一時重なっていたので、帰国後、東京で何度か飲み歩いた。こちらが邦画洋画問わずに好きなことに「土木屋さんらしくない」と言っていた。本郷の実家に泊めてもらったこともあり、賀状のやりとりもしていたが、るみ氏と再婚し渡米の後、連絡も取らずにいたが、TVでその消息を知ることになろうとは思わなかった。そして、戦場映画の公開も近いことを知り、また撮り始めたことに嬉しくなった。実家に泊まったときに、開高健のベトナムを舞台にした「青い月曜日」の脚本を手渡され、「これを撮りたいんだけれど、開高氏の奥さんから許可が出ない」と言っていたのを思い出す。「マリリンに会いたい」や「砂の上のロビンソン」では物足りなさがあったのだろう。人間の心の奥深い部分を抉り出したいのが彼の映画監督としての本音なのだと今でも思っている。いつか、それが実現することを願っている。そして、今回の戦場映画も楽しみで、キノあたりでやってくれればと思わずにいられない。
隠れていた巨大ゴーヤ すずらんの実