昭和は遠くなりにけり

昭和は遠くなりにけり

2010-07-02 (金)

幼稚園が一緒で、同じく苫小牧の高専の同窓の友人から突然手紙が来た。中には、新聞の切り抜きがあり、 「三匠」の味今月限り  の記事が掲載されていた。思い起こせば、今から41年前の2月に高専の入試のために、初めて苫小牧の親戚の家を訪れ、頬を刺すような風の冷たさに驚き、そして、本格的な中華料理をお腹一杯食べさせてもらい、翌日の試験日には食べ切れないほどの重箱弁当を作って持たせてくれた。5年間の寮生活で貧しい食生活の中、夏休みにキャンプへ行くと言うと、「これ持っていきな」と言ってウイスキーの大きなボトルを持たせてくれたり、時々、友人を連れていってはごちそうになったが、私が飲むようになると、最初に「食べるものは適当に出すから、飲み代はもらうよ」と言いながら、支払いの段になると、受け取らなかった叔父夫婦であった。卒業してからも、時々自宅で飲ませてもらったが、ホテルでの修行時代は、中国人の師匠で一切日本語を話さないので、師匠の言葉を聞き取るために、就寝前に中国語の放送に電波を合わせ、耳に中国語を慣れさせていった、45年前の苫小牧で店を開いたときには、どんなに遠くへでも出前をしてお客さんを開拓したけれど、どんなに大きな企業でも絶対に付けはさせなかったなど、ほとんど飲まない叔父夫婦から、色々な話を聞かせてもらった。飲んで調子の上がった小生の話も良く聞いてくれて、本当に永らくお世話になりました。EMに関わりだしてから、足が遠のいていたが、営業最終日には顔を出さねばと思い、閉店近くに店に行った。贈られた花で階段まで一杯になり、行灯を消してからも、何組ものお客さんが訪れて、残念ですの言葉を残して帰られた。最後の料理を作り終わったあとの叔父と30分ほど話ができた。もうすぐ77歳とは思えないほどまだ元気で、毎年、中国にも旅行していることなど、そして、これからは叔母さん孝行もしなきゃ、と笑って言っていた。跡を継いだ次男の腱鞘炎とこれからが少々心配であるけれど、3人の子供を立派に育て、地域貢献もされた45年間本当にお疲れ様でした。
 p.s.苫小牧駅で列車を待っているときに、新聞の切り抜きを送ってくれた友人の息子が現われた。「飲み会があってこれから帰るところです」「お父さんによろしくな」
縁とは不思議なものです。

EMとはEffective Microorganismsの略語で、有用な微生物群という意味の造語です。 EMは自然界から採種し、抽出培養した複数の微生物資材で、琉球大学農学部の比嘉照夫名誉教授が開発しました。

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TEL:011-398-5817
FAX:011-398-5827

代表細川義治のプロフィール
2011年NPO法人
北海道EM普及協会 理事長
活動内容
・生ゴミ堆肥化の技術指導(札幌市の派遣講師事業)
・家庭菜園でのEM利用技術の普及
・授産者施設でのぼかし作りの指導
・小中学校の環境改善のためのEM利用の普及
・有機農産物の普及
趣味
・映画鑑賞
・1匹の愛猫との散歩