アース・ビジョン地球環境映像祭
2010-05-17 (月)
16日、自然を対象として撮られた映像祭を見に行った。人間と虎の共存を考えさせるインドの「トラ」、奇妙な生態を映し出すドイツの短編「タツノオトシゴ」、生息環境の危機を訴える台湾の短編「プラステイックのヤドカリ」の3本。生物多様性が言われて久しいが、開発行為を止める手立ては簡単に見つかるものでもない。衣食足りた先進国の環境保護意識を、途上国において展開することの難しさを感じると、虚無感さえも感じてしまう。午後からの映像も興味あるものがあったが断念して会場を後にして、中島公園で昼食をとり園芸市を見て回るも、なぜか心は落ち込んだままで、政策提言を行う「市民キャビネット」の集まりに参加。参議院議員の小川勝也氏が出席するとのことで、憂さ晴らしが出来るかと思いきや、氏は名刺交換のあと言い訳めいた説明をして、15分ほどで退場。出席者15人ほどの集まりでは魅力も感じないのは当然かもしれないが、「市民キャビネット」の実態が良く理解できず、組織のありように疑問を感じた。運営委員が選択したものを、会員すべての賛同なしにその数を背景に提言することの危険性をはらんでいるように感じたのである。参加者はNPOに関わる人たちで、それぞれに一生懸命活動されておられるようで、そこの部分には敬意を表したいと思った。なんとなく「徒労」で終わった日曜日であった。
豊平館前の桜 近寄るとなかなかな西の里の山桜