アースウオーカー
2010-04-04 (日)
地球を歩く人、中渓宏一氏の講演会に参加。三菱商事を6年間で退社。転職後、3年9ヶ月の世界放浪の間に、南アフリカでアースウオーカー元祖のポール・コールマン氏と出会い、戦争の犠牲者の鎮魂のために、木を植えながら世界を徒歩で移動している行動に言い知れぬ共感を覚え、自らもアースウオーカーファミリーとして活動している39歳。長い時間歩き続けることは人間が持っている動物としての特性であるとのことで、自己満足の単独植樹ではなく、行き着く先々での小中学校や幼稚園での地元の住民や子供たちを巻き込んでの植樹が、自然へのやさしさの輪を広げているようであった。その後の管理が地元の方たちにより継続されていることは、環境を改善していく大きな核になり、未来に対する大きな行動となっているということである。4,50年前には、道内農家の方が旅行者を受け入れ、その善意に心動かされた若者が移住してきた時代があった。経済発展を遂げ、豊かになったはずの日本で、もっともっとアースウオーカーが増えて、活動できるようになることを願うばかりである。経済活動の面から考えると、徒歩と植樹という行動は何の意味もないように思えるが、心の豊かさを育てるという点では素晴らしい活動なのだから。